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緑のかたち
浜に群生する植物を描いた絵です。
この作品を描いたとき、風景の魅力や”らしさ”のようなものは表現できていない気がしました。
その一方で色味や、絵の具の塗り方、滲み方など、絵としてはなんとなく好きだなと思える箇所がいくつかあることに気がつき、作品自体には割とポジティブな印象を持っていました。
風景の魅力を表現しなければならないという使命感ではなく、絵の具をつかって色を置いたり形を出したりする行為そのものを楽しんでいたからこそ、この作品になにか好意的なものを感じたのではないかと思います。
風景の魅力を表現するための手段としての絵ではなく、描くことそのものにもう少し意識を向けたいなと思うきっかけになった作品でした。